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61
永遠の仔〈上〉


天童 荒太
 少年たちがトラウマを乗り越え生きていく様子がえがかれている。
描かれているのは、いっけん今の世界に生きる我々には関係ないように思えるが、
最近のニュースを見ていると、決して他人事ではないようにも思える。

 そして、ちょっと考えすぎた言い方をすれば、
この本と同じような事件はいつでも怒りえるのではないか。
それだけ現実に即した物語なので、本の中の世界に感情が入りやすい。
しかも、同じような悩みを抱えた子供が今もどこかにいるのではないかと考えると、
どうにもやるせない気持ちになる。
子育てのマニュアル本も良いが、
暇があるならこの本をマニュアル本代わりにしてもらいたいものでもある。

 本も厚くて、字も比較的小さいほうだと思うが、
読みすすめていくうちにドンドン世界に引き込まれてしまう。
なので、読み終えたあとも、すぐ「下巻」を読みにいける。
むしろ上巻を読んだら下巻を読まずにはいられないだろう。

 どこか病んでいる現実を、ちょっと離れたところから見るのにはこの本が良いかもしれない。
むしろ、そーいった、離れたところから現実を見るという錯覚を経験させてくれるのがこの本だと思う。
2004.03.21 arlo
62
永遠の仔 (下)


天童 荒太
 現在の世の中の問題が、ギュウッと詰まったような本。
世の中のニュースを騒がしているのは、
多かれ少なかれ、この本に書かれているような問題を含んでいるのかもしれない。
また、自分が世の中を生きていくうえでも参考になる部分は多く含まれているのではないか。

 自然の描写にもとても感動した。
人が自然と一体になるというか、とても清々しいものを感じられた。
実際、登場人物の立場になったときは、清々しいなんて言ってられないのかもしれないが、
ある意味うらやましかった。
けど、読者にそういう風に思わせられる環境だから、
その自然と一体になる場面での出来事が成立したのかもしれない。

 嘘は生きていく上での知恵でもある。
その知恵も使い方を誤れば、傷を生む。
そんなのは童話レベルかもしれないが、
意外と理解できているようでできていないのではないか。
そんなことを上手く、しかも複雑に、複雑でありながら分かりやすく、語られているようでもある。

 上下巻合わせて、とても長い物語だが全く飽きることなく読めるのは、なぜだろう。
始め本を開いた時、読むのを臆するかもしれない。
実際、arloも本の厚さ、字の細かさ(多さ)にはためらった。
だが、いざ読んでみると集中して読むことができるので、あまり時間もかからなかったように思う。
そんなことより、この本を読むことによって体感できることの方がよっぽど価値のあることのように思う。
読み終わったあと、自分自身が強く生きていく意志をしっかり持つことができたこと。
また、幼少年への虐待、少年犯罪が減ることを強く願ってやまない。
2004.04.04 arlo
63
嘘つき男と泣き虫女


Allan & Barbara Pease
 男と女の違いは一体なんなんだろうってね。
まーそれは前作、「話を聞かない男、地図が読めない女」でわかりやすく書いてあると思った。
それに比べて今作はちょっとインパクトがないような感じがした。

 けど、「男が狩をやめるとき」の章は面白かった。
別に今すぐ狩をやめるわけじゃないけど、
異性を付き合っていく上で大事なことが書かれているようだった。
だって実際、狩をやめるとき(仕事をやめる時)がきて、勉強してるんじゃ遅いんだよ。
その時のために準備しておかなければならないのさ。
そうでなくても、狩をしない日、つまり休みの日の異性との付き合い方にも影響するんじゃないかと思う。

 まー結婚するかしないかは知らないよ。したい人もいればしたくない人もいるしね。
できるのにしない人も、したいけど、する相手がいない人も、いろいろいるさ。
単純に男女関係の勉強のための本書を読むのもいいんじゃない。
そりゃー知らないより知ってたほうがいいんじゃない?ってこと書いてあると思うよ。

 ただね、前作から飛躍的な発展のあることが書いてあるかっていうと、そうでないと思う。
そう、知ってたほうが世の中面白くなりそうだから最後まで読んでみた。
2004.04.26 arlo
64 隗より始めよ
―体験的ホンダの人間学―


西田 通弘
 世界を代表する自動車メーカになりつつあるホンダ。
そのホンダにおいてカリスマ的創業者、
本田宗一郎氏と、藤沢武夫氏と共に働いた経歴を持つ著者、西田通弘氏。
そんな著者と本田宗一郎氏との出会いは偶然であった。
偶然からホンダの副社長にまでなった著者だからこそ書ける内容ともいえる本書。
非常に楽しく読ませていただいた。

 創業者の本とかはよくある。本田宗一郎氏も例外ではない。
しかしこの本は、そんな本田宗一郎氏の側で一緒に働いたからこそ見えたものが、
非常にわかりやすく、沢山詰まっている。
だから、本田氏の著作をいくつか読んでいる人でも面白く読めるのではないか。

 本屋さんに行けば、ビジネスのHOW TO 〜本が沢山並んでいるが、
この本は今でもそれらの本とひけをとらないほどの内容を保っているのではないか。
まったく古い感じがしなかった。初版は1983年1月というのが信じられない。

 まっ何よりも本の面白さは絶対だ。
しかし、本を読んで「なるほど〜」だけじゃいけないんだよね。実行に移さなければ。
で、いざ取り組まなければならないんだけど、
それが、この本に書かれていることはさぼど実行に難しいことではないんだよね。
だから、がんばればできちゃう。
著者はの体験し勉強したことを、今、偶然にこの本を手に取り知識として取り込んだ。
あとは、実行に移し身体で何かを感じ取り、未来に向かって突っ走るのだ。
2004.05.05 arlo
65
69(シクスティナイン)


村上 龍
今、人生を楽しんでいますか?
日ごろ、愚痴ばっか垂れて、自分ではな〜んもしていない人って多いんじゃないか?
 それでなくても、中学生、高校生ってのはさ、いろいろやることがあるわけよ。
それなのに、人生を楽しまないなんて勿体無い!
 そんな時間を無駄に費やしている輩には、ぜひこれを一読してもらいたい。
もしね、土日に昼過ぎまで寝てるんだったら、この本を読んだほうがよっぽどいい。
その寝てる時間で軽く読めるないようだと思う。
別に難しいこと書いてあるわけじゃないんだし。
むしろ、人生はこんな風に楽しまなきゃいけないのか〜?って興奮してきてスラスラ読めるだろう。(?)
 まっそんなこといってる自分もねしばらく前は面白おかしく人生を楽しんできたとは思っていたが、
最近はちょっとおとなしくてね。
それでいて、またこの本の内容と比べたら、まだまだ足りないな。と思って、
何か面白いことできないか思索中なんだ。
 よく知らないんだけど、映画化されるらしいね。
どういう経緯か知らないけど、最近は何でも本が映画化や、TVドラマ化されてね、
いいんだか、悪いんだか。まっどちらかっていうと、
映像としてみる前に本を読んでイメージを膨らませたほうがいいと思うんだよね。
2004.05.31 arlo
66
赤ひげ診療譚


山本 周五郎
 本としては普通の長編小説なんだろうが、
中身は短編にまとめられている。
しかし、その短編集がそれぞれ絡み合って結果として長編小説ということになる。

 若い医師がぼろい診療所に送られ、反抗した態度をとる。
しかし、赤ひげ先生(新出去定)との付き合いや、周りの人などの影響により、
だんだん考え方を変えてくる。
しだいには赤ひげ先生の生き方に共感をしてしまったのでは。と思うほど。
何が正義で、何が幸せで、誰が悪いのか。いろいろ考えさせられることはある。

 小生も知らなかったのだが、
山本周五郎は文学賞を何も取ったことがないということだ。
それはなぜかと思ったが、
この赤ひげ診療譚を読んだあとすぐそれを知ることができたので妙に納得させられた。
この赤ひげは物語だけでなく、
山本周五郎って人の生き方、人生論が良く出ている作品だと思った。

 泣けるようなところは少なかった。というよりも、
扇野みたいに泣くことはできなかったが、人生論って意味では大変勉強になった。
世の中の行いには一見無駄に見えても、無駄なことは何一つない。
こんなこと、どっかで聞いたことあるが、
無駄だと分かっていても、その無駄に何か意味を見出そうとするのが良いのかもしれない。
そんな姿勢に一種のカッコよさを感じてしまう。
2004.08.11 arlo
67 代表的日本人岩波文庫

内村 鑑三
 武士道のように、英語で出版された本を日本語に訳して出版した本。
外国人向けに日本のことを伝えるために書かれた本だが、日本人が読んでも面白い。
むしろ、ココに書かれていることを知らない人のほうが多いと思う。
そのへんの歴史教科書くらいじゃ載ってませんから。

 いままで、この本に書かれている人物のことを知らないでなんとなく?生きてきたけど、
こんなに立派な方がおられたと思うと、ホント日本の誇りに思う。

 今の日本の政治家、役人、官僚にはぜひ読んでもらいたいと思う。
ここに書かれていることがキレイ事で、また真実でなかったとしても見習うべきことは多いと思うし、
下手な選挙活動するよりよっぽどマシである。

 税金着服、査察と称して豪華観光旅行、無駄な施設建設、天下り、
なんて聞いていて嫌な言葉だろう。
代表的悪人なんて本を書いたらこれらの言葉が嫌ってほど出てくるのではないか。。。

 しかし、私財を投げしてて民のために使った話などを聞くと、ホント感動を覚える。
一体、今の世の中、金、物を手に入れて何を失ったのか。

 たまたま日本円が強いだけで、発展途上と呼ばれる国に行ったらちょっといい思いをすることもある。
しかし、それらの国で自分を現地の能力に応じた収入にたとえたら、自分の非力さを感じるだろう。
ぜひ、発展途上国に行く前には読んでもらいたい。
そうでなくても、日常の自己啓発には良い本だと思う。
2004.10.19 arlo
68 虚空遍歴 (上巻)新潮文庫

虚空遍歴 (下巻)新潮文庫

山本 周五郎
 はじめは、今まで読んできた山本周五郎と違ってちょっとがっかりした。
しかし、読み進めるうちに、また違った山本周五郎もいいかな。と思えるようになっていった。
なので、どんどん読み進めることができた。

 男女の関係や、他の人間関係などもまたちょっと違うかなって。
けど、義理や人情を大切にする姿はやはり変わりなかった。
そういうところの表現が好きなんだ。
だから、これらがなかったら読み終えることはできなかっただろう。

 この本を読んでいる時、現実で自分に義理も何もない非常な扱いを受けた。
その時、本に影響されすぎていたのか、
その人間と、それに関した人間を斬ってやりたいと思った、恥ずかしながら。
まっ今考えればそんなことはどうでも良い話で、
そんなことで自分の刀、名を汚していたらとても人生をまっとうできない。バカな話だよ。

 いろいろな出会いの中での人生という名の旅なのだが、
そのなかでとても印象的だったのが「陰膳」って言葉だ。
「旅などに出た人の安全を祈って、留守宅で用意して備える食膳」
(広辞苑第四版・つーか広辞苑でかすぎ、重い!)
なんだけど、ここで出てくる陰膳にはこんなんじゃ語りきれないほど大きな意味を持ちますよ。
そりゃー物語のなかでの意味だから、辞書に載っている意味とは当然違うのだけど、
この陰膳の意味が少しでもつかめたのならこの本を読んだ価値があるのではないだろうか。

 今までと違う感じのした作品だが、
やはり泣かせてくれるような仕上がりは、やはり山本周五郎だ。
読み終わったあと、やっぱりやってくれたか。と満足した作品だった。。
2004.10.19 arlo
69

扇野


山本 周五郎
 年をとったからだろうか、いやそんなことない。これは、読む人が読めば泣けるはず。
arloは恥ずかしながら、電車の中で泣いてしまった。自然に涙が出てきてしまった。
電車の中云々とか出なく、泣かずにはいられなかった?

 別に涙もろわけではないんですよ。
そう、あまり他人のことでは泣かない。なのに、本を読んでなくなんて初めてだ。

 年をとると涙もろくなるってのはあるけど、
それはさ、ただ意味なく年をとったからでなく、
そういう情景を思い浮かべる力、読解力などがついたからだと思うんだよね、今回のarloの涙はさ。

 同じ山本周五郎作品、だてに国語辞典片手に読んでませんよ。
これね、こまかいことだけど、ちょっとでも分からないことがあると、調べて読むのと調べないのとでは全然違うね。
たしかにその語の意味が分からなくても、文章の理解できることもあるし、前後の内容から大筋をつかむこともできる。
けど、そこではっきりさせる事によって、物語がより深くなっていくって云うの?
まっそんな感じで、あとは周五郎の作品をいくつか読んできたから、情景が浮かびやすいって云うか。

 だから、何人かに泣いた「俺の女房」読んでもらったけど、
全然感動もしない人もいれば、やっぱ言葉が難しくて断念した人もいた。
それに主人公が絵師ということで、
ちょっと自分にリンクしてるところがあったから余計に感情が入り易かったのかもしれない。

 けど、こんなこと云うと恥ずかしいがこの主人公の気持ち、ハッキリ分かります。
女の愛し方っていうか、生き様。カッコよすぎてなんとも云えません。
なんとも云えない代わりに涙が出てきてしまったというのですか。

 多分、この時のarloの涙を見て笑っているやつがいたら、間違いなく斬ってます。
2004.10.31 arlo
70
自分の中に毒を持て


岡本 太郎
 別に芸術論を語っているわけではない。著者の芸術論については他の本を読んでいただきたい。
だから別に芸術に興味の無い人でも読めるのではないだろうか。

 ただ、瞬間瞬間を大事に生き抜いてきた著者は、たまたまそれが芸術という形になって現れただけだろう。
芸術に興味の無い人と書いたが、ある意味間違いだった。
おそらく、芸術作品に親しんだことが無い人の方が多いのではないだろうか。
よっぽど興味がないと自ら美術館に足を運んだりしないから。けど、それはいけない。
やはり人間は「芸術がないと生きていけない。」と説いたのが著者である。

 たとえば、みんなPICASSOや、GOGHの作品、少なからずは知っているだろう。
それが一つでも何でもいい。それを、然るべき環境で観たことがあるだろうか。
おそらくは、本やTVなどを通して出しか観たことが無いのではないだろうか、芸術に興味がないといわれる人は。
それをね、一度でいいから然るべき環境で観て頂きたい。多少なりと考え方も変わるだろう。

 著者は闘い続けてきた。それを芸術という形にして「爆発」してしまったのだろう。
闘いという緊張感を大事にしてきたからこそ人としての魅力も生まれる。
闘う勇気、覚悟があるからこそ常識を打ち破り、新しい世界を創れると。

 たしかに、自分の得意なところを伸ばすなども必要だが、
弱点を克服して何か他の世界が見えてきた。なんてこともあるだろう。
弱点を克服するということは、弱点と闘う事である。
そう、適度な緊張感を持つことが、新しい自分の世界を創りだす道なのである。
2004.10.31 arlo

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